良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

突然発症した右目の病気。そこから色々考えました。

2021/11/12(金) 順天堂大学医学部附属練馬病院に入院をしました。

hosp-nerima.juntendo.ac.jp

 

正式な病状は検査結果が出ていないのですが、おおむねの症例と合致するのが「球後視神経炎」

www.hospita.jp

「眼球の後ろに繋がっている視神経が、何等かの原因で炎症が起こり視力の低下を引き起こす」 そんな感じの病気です。

 

時系列を記録しておきます。

11/8(月) 会社のPC設定で夜2:00近くまで徹夜作業。気が付くと「右目の真ん中に少し『曇りガラス』のようなぼんやりした状態に気が付く』疲れていたので眠る。

 

11/9(火) 右目中心の『曇り』が消えない。少し邪魔だけど問題ないので生活。夕方『曇り』が右目視界の右上にも発生してきたことに気が付く。

 

11/10(水) 『曇り』は中心から右斜め上全体に確実に少しずつ広がっている。(右目視界の4~5割ほど)「これは放っておいたら危険。眼下に行こう」と判断。

 

11/11(木) かかりつけの眼科が休診日。職場近くの眼科に行く。検査、問診の結果「右目(瞳)に全く異常が見られない。とても綺麗な状態」との見解。

しかし、確実に『曇り』は拡大しており右目視界の7~8割。見えている範囲は左下の部分。

 

11/12(金) 9:00かかりつけ眼科へ。検査結果は同じく「異常無し」。昨日のやり取りも伝えたところ、先生が「これは、目の出来事ではなく、脳神経のほうが原因かも?」

先生が即大学病院に照会→幸いにも「すぐ来院出来るなら対応可能」とのことで、順天堂練馬病院へ。

10:00過ぎより、検査開始。

正直「通院かぁ」と考えていたのだが、視力・点滅反応、視界反応から、血液検査、MRI検査、骨髄液採取まで行い15:00頃までかかる。

そうした経緯から「球後視神経炎の可能性があり、約1週間の緊急入院が必要です。」と言われました。

この時点で右目は9割『曇り』が拡大。ピントがボヤけるとかではないの。「白く曇っていて見えない」。痛みは無し。でも、左目に負担がかかり、見えていない右目も「見えるように」コントロールしようとするため、眼精疲労は激しく有り。

 

この症例「原因のほとんどが不明」「ステロイドの投与が有効」とはあるけど治療薬とはニュアンスが違い「それで回復する人もいれば、効果の出ない人もいる」とのこと。

 

病室に入り、落ち着いてから感じたこと。

  • 「目か・・・・困ったな・・・万一治らなかったら・・・」当然、そういう「最悪のケース」は想定しなくてはならない。パソコンを使う仕事なので「仕事に支障が」「妻や子供に介護などの迷惑や、売り上げ減での生活維持」「車の運転は?これも大事」「趣味のロードバイクと草野球は?」
  • 「今現在こなさなくてはいけない仕事をどうしよう」街の小さなお店を家族経営をしていて、約束がわかる限りで4件。電話確認したところ新しい案件が2件ほど追加。パソコンでの書類作成は俺だけしか出来ない。わからない。思わぬ形で何も完成の目途をつけずに入院。
  • 「保険関係がどこまで助けてくれるかな」いくつか加入をしているので、頭に浮かびました。

この↑3つがグルグル巡りました。

「不安、悲観、落ち込み、ネガティブ」な感情は沸いてきませんでした。「困ったな」はありました。

そこで考えて、整理して心に決めたのが「今現実に起きている事実を受け入れる。『過去を悔やまない』『未来を信じる』それと同時に『右目が回復をしなかった時の

覚悟だけは決める』」です。

『過去を悔やまない』は、ここ最近の多忙ぶりや、夜遅くの食事や不安定な睡眠時間を悔やまないということです。タイムマシンはないから。

『未来を信じる』今は見えなくても「明日は見えるようになっている」かもしれない。もちろん「変化ない/もっと悪くなっている」だって全く同じ可能性あります。それならば「楽しい方向にイメージをロックオン」したほうが心に良い。絶対に良い。

そして、これが難しいのですが、上記の「心の在り方」が決まりつつも「現実もしっかり考えなくてはいけない」ということで並列的に「回復しなかった時に実際に何をすべきか」の想定はするように。

 

仕事関連ですが、幸いにもこの日「ノートパソコン」を所持していたので、スマホで電話や、メールなどでお客様と連絡は可能。あとは会社のPCにあるデータをクラウド上でやりとりが出来れば書類作成も可能。そこだけは不慣れなスタッフ(と言っても手伝ってくれている妹なんですが)に電話でやり方を教えながら出来るかな・・・と目途がつきました。

 

保険は後ででも。カミさんとも連絡をとったので、入院手続きやら、入院の身支度セットなど大丈夫♪

 

入院生活。沢山の気付きと経験と感謝。

  • 病院食

「塩分薄!」まぁ、これは本当あるある^^; ですがすぐ慣れました。今では「この塩分が適量ならば、退院後の食事はどうなるのだろう・・・」も考えました^^;

それと毎回の夕食毎に「二日後の食事アンケート用紙」がありましていわゆる「肉系/魚系」朝昼晩選択可能なんです。 患者個々の病症に対応した量や内容に、二択とはいえ毎食リクエストも対応している・・・・・これ凄すぎないか????

因みに俺翌朝胃の膨満感を感じてしまうので「夕食はお米抜きで」もリクエストを対応頂いています。

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最後の夕食はシーフードフライ(ご飯抜きのリクエスト)

 

リクエスト用紙には毎回感謝のコメントを書き添えるようにしています。

入院1週間経過してますが、人生一番、物凄く健康的に痩せています。以前からイメージしていた体重になりました。(筋肉はつける必要があるけど、脂肪はしっかり落とせました)

  • 病棟と病室

4人部屋です。カーテンで仕切られています。まず気が付き驚いたのが「気温と湿度の空調管理が完璧」半袖シャツで病棟内生活が出来ます。そして先生がちらっと言っていたのが「空気清浄機もしっかり機能しています」とのこと。病気からの回復のための設備が完璧という事。

それとwifi完備。スマホ&パソコンが問題なく利用できます。テレビ設備はあるのですが有料カード式。スマホさえあれば、動画、音楽、ラジオ、ネットと娯楽は問題無。

電話通話に関しては病室内では禁止。小さ目な共用専用スペースがあるのですが、他の患者さんや、スタッフも利用するスペースなので、自由気ままにいつでも電話が出来るわけではありません。治療最優先なので、この広さで十分。

外部委託している清掃員さんが毎日清掃活動を行ってくれているので清潔で快適です。

病棟内には2つシャワールームがあり、予約しておけば30分利用できます。

長期入院患者のためのコインランドリー有。

最後に「体を動かしたい場合」

病棟内の廊下をウォーキングです。新型コロナ感染対策&薬や血圧チェックなど看護師さんの目の届く範囲にいる必要性があるという理由です。俺の場合は右目以外は健康で、何時までもベッドでゴロゴロはできないので、毎日20分くらい歩きました。歩くだけでは物足りないので歩きながらぐっと足を沈めて踏ん張る「ランジ」も入れました。

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  • 先生と看護師さん

担当の先生。優しい物腰、わかりやすく完結な説明、言葉の端々で俺の気持ちに寄り添ってくれるような返答で、安心して治療方針をお任せ出来ました。入院から1週間経過していますがその治療方針は正解で「9割見えなかった『曇り』が今では4割くらいまで確実に回復しています」先生には感謝です。

それと病棟を中心とした院内にて関わった看護師の皆さん。

皆さん全員とてもとても「心配りの行き届いた」対応で感動しました。「一人の患者さんに1人(もしくは2~3人)というマンツーマン方式ではなく「全員ローテーション」で一日に3回かな?交代するんです。情報端末システムで情報共有がされているんですね。薬の投薬量や時間、ちょっとした変化を告げると交代後の看護師さんが「あれは大丈夫ですか?」としっかりケア。

何よりも明るく爽やかにコミュニケーションをとってくれるのが、塞ぎがちな患者さんの気持ちを明るくしてくれるんですよね。俺も「昨日より見えるんです♪」と報告すると「良かったですね^^」と笑顔で喜んでくれる。気持ちが本当助けられました。

お隣の患者さんが人口呼吸器が必要な大変そうな容体の方だったのですが、カーテン越しからも看護師さんたちが連携組んでケアしているのが伝わりました。

看護システムが高レベルでもあり、それに対応している看護師さんの皆さんのレベルの高さを感じました。

  • 高レベルな医療システム

他の病院での経験が少ないのですが、ここ順天堂練馬病院の医療システムは高レベルだなぁと実感しています。検査を受けた11/12(金)は一般外来の患者さんがロビーに沢山いるのですが、様々な検査を連携して、待ち時間をなるべく少なくするような段取りを組んで、待ち時間が出来るときには「お待たせしちゃうけどごめんなさいね」と看護師さんのフォロー。全然気にしません。

担当先生が非番の日でも、代わりの先生には病状や検査結果はもちろん「ライブに行きたいけど退院できないか?」という俺の希望も漏れることなく伝わっていて、効率的に連携がとれていると感じました。

それ故に・・・・治療費と入院費がとても気になります^^;;;;

 

病は気から

11/12(金)~11/22(月)までの10日間の入院は初体験です。お陰様で治療の効果がはっきりと出ていて「文字は読めない。人の顔の眉毛と目がうっすら判る、色の認識がぼんやり」ではあるのですが「シルエットでどこに何があるのかわかる。検査結果で「シルエットだけ」だったのが、もう少し詳細な情報がわかるようになっている。初日は右目だけでは歩けなかったのが、今は余裕」と確実に、少しずつですが回復を実感しています。(検査結果も俺の感覚と完全同期しています)

11/20(土)今まで全く見えなかったライトの検査がほんの少し見えたときは滅茶苦茶感動しました!!!!!本当に嬉しかった・・・・・・

 

ちょっと時間が空いたり、眠りについたり、夜中目覚めたとき、いろいろと頭をよぎるのですが「感謝と喜び」をイメージしています。

「左目は見えている」「命に係わる病気ではない。命に危険がなくとも日常生活に支障をきたす病気でもない」という考え方です。

でも、今回の右目は突然でした。個人的には「死」も同じように突然訪れても全く不思議はないと考えます。死は絶対的に誰にでも平等に訪れます。

冒頭の症例説明に書きましたが今回は「ほとんど原因不明。20代からもなる可能性有」というのです。乱暴な表現ですが「運」です。運故に「ネガティブな方向に気持ちや考え方を広げる」のは、個人的経験から得策ではないと考えます。

このブログを読んだ方が「あれ?〇〇がいつもと違う・・・何日か続くかな?」と体調の変化に気が付いたら、お医者さんに行くことをお勧めします。早期発見か否かで展開が大きく変わります。

それと、初日の検査で「骨髄液の採取」があり、規則で約一時間車いすでの院内移動を初体験。車いすが如何に大変かを経験できました。進路にちょっと物があるだけで、それを移動させたり、乗り降りの際の足のステップセット。押している方へ感謝です。

 

「元気でいられる」これだけで十分に十分に幸せなのだと俺は思います。

話が少しそれますが、入院中でも「家族の大切さ」「仕事を任せて頂いていることの嬉しさ&代わりを手伝って頂けた仲間の存在」「Twitterでつながっている皆さんが、とても暖かいコメントをしてくれた」「大好きなラジオ番組でリクエストメールが読まれた♪」など、楽しく嬉しいことが沢山見つかって、療養のための大きな力になりました。☆☆☆☆☆

推し活している 森口博子さんのアルバム「蒼い生命」何度も聞いて励まされました。歌の力はすごい!!

kinkurido.jp

先にも書きましたが「未来を信じる」ことで、気持ちを明るく、楽しくイメージすることはきっと今回の回復に体が反応していると信じています。

 

11/22(月)本日この後退院です。その後も経過観察の通院も続きますが、入院でゆとりある時間を使って、今感じたことを自分自身に忘れないようにするため、ブログにしました。

 

順天堂練馬病院のH先生、看護師の皆さん、技師の皆さん、事務の皆さん、清掃や調理、配膳スタッフの皆さん、他の眼科の先生&スタッフの皆さん、暖かい声をかけてくれた友達の皆さん(リアルもTwitterもすべて)、「仕事は大丈夫だよ」と理解を頂いたお客様やお手伝いしてくれた同業者さん、俺の代わりにしわ寄せがかかっている会社のスタッフ、家を守ってくれているカミさんと元気でいてくれている子供たち、このような機会を与えてくれた神様とご先祖様、有難うございます。

 

まだ、治療は続きますがマイペースで取り組みます。

ソロモンよ。。。。私は帰ってきた!!

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ソロモンよぉ・・・私は帰ってきた!!

hosp-nerima.juntendo.ac.jp