良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

ホームレス中学生 感想

お笑いコンビ麒麟の田村が書いた「ホームレス中学生」の感想

笑えて、ホロリと感動出来る話でした。
本を読んで腹抱える程笑ったのは久し振り(w

話の内容自体がもう立派な「ネタ」なのですが、文章もネタに負けないほど上手く書けていましたよ(芸人本は、作家が書いているワケではないので、文章の表現力というのがどうなのかな・・と思っていたんです)


・「ご飯一膳でも本当に幸せ」

壮絶なホームレス体験をしたので、白いご飯一膳食べるのも、温かいお風呂に入るのも、本当に心底感動するんだそうです。本人曰く「ハードルの低い幸せ」と言ってます。

 でも、ハードルの低い幸せって、逆説的にはとても贅沢なのではないだろうか?
世の中にはお金には全然困っていないのに「私は不幸だ・・・満たされない」という人だっているんだよね。 まぁ、それは人それぞれの持つ価値観ってやつだけどね。

この本の影響を受け、実際にご飯をメチャメチャ良く噛んで、味わうようにしています。

今までの3倍くらいの所要時間で(我が輩「シャア・バイティング(噛む)」と命名。) 食事時間を10分→30分くらいかけて食べてます・・・あぁ、逆なのは判ってるよ。※10分→3分こそがシャア)

確かにね・・・味が良くわかるようになるんだよ!味が良くわかるということは塩気や辛みにも敏感になり、外食などがいかに濃い味かもわかるようになってきてるんだよね。 米がマヂで旨い!!新米(玄米)甘~~~~~い♪♪

良く噛むからアゴが疲れて痛い・・・多分「キョンキョンばりの三角アゴ」に引き締まっていくでしょう(例えが古!)

ますます男前になっちゃうね。我が輩



・「お母さんが守り・導いてくれている」

小学5年生で癌によって母親が他界してしまった田村少年。
父から「家族解散宣言」をされ、公園でのホームレス生活を1ヶ月行うのですが、空腹で盗みを働こうとまで追い詰められるわけですよ。
ところが最後の最後で「母さんの顔が浮かんで出来なかった」と・・・

子供達を見捨てたのにもかかわらず、田村3兄弟は父親を恨んでいないとも言っている。

そして中学・高校で素晴らしい出会いをし支えられて少しズレだした軌道をちゃんと修正していくんですよね。

こんな壮絶な状況になったら、グレて墜ちてしまう人間だっていてもおかしくない・・・それをくい止めたのはお母さんの存在がポイント。

子を持つ親として・・・・そこが気になりました。
自分よりも他人を気遣う、とても温和で優しいお母さんというのは伝わります

・「本当に優しく温かいご近所付き合い」

ホームレスだった田村を、友達の父母が我が子のように受け入れて住まわせてあげたり、ご近所などで話し合いお金などを集め田村3兄弟にアパート借りてあげるとか、人情味溢れるエピソードもありました。
今の日本で失われつつある、人と人との温かい関係。
もし自分の子供の友達が「家が無い状態」だと判ったら、何の違和感もなく受け入れることが出来るだろうか・・・・・・・と考える。
(迎え入れる方向では考えるけど、やっぱりそこで一度考えてはしまうよな・・・)

「情けは人のためにあらず」

この言葉が頭をよぎります。(※「情けをかけるのはその人の為によくない(だから情けをかけるな)」という意味ではなく「人様の為に情け深い行動をとるということでは、結果的には自分自身の為になるのですよ」という意味だと最近知りました・・・お恥ずかしい)


・「ある意味正しい父の選択」

破産をし一家心中に走らなかった父親の選択は結果的には間違っていなかったのでしょうね。死んだら終わりだもん。
(但し、田村兄弟のように真っ直ぐに育ってくれるという保証はないし、リスクはとても大きいと思う。解散された心の傷とかもね)


父から解散宣言を受け、ホームレスになった田村・・・・
今日の成功は彼の心がけの賜物。

ホームレスになってグレて、父を怨み、世の中を怨み、他人のせいにして、自分の人生に自分から関わることから避けていたら・・今の成功は無いでしょう
母の愛を受け、母の教えを守ったからこそ温かい気持ちの人々の出会いを引き寄せ、支えられて感謝の気持ちで過ごすことができたからこそ、この本も感動を呼んだんだよね。

ホームレスになった・・・その状況をどのような気持ちで過ごすか・・心がけ一つで「幸せ/不幸」を自分自身で選択することが出来るんだな・・・・・そういうことを教えて貰ったような気がします。

我が輩も、今日この日、この瞬間まで元気でいられること・・おいしいご飯を食べられること等々・・・家族を初め沢山の出会いに感謝感謝なのであります(#^.^#)