良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

亀田問題 自分はこう思う

どうしても、これだけは言いたくて・・・

巷で賑わっている亀田問題です。


自分は亀田一家、嫌いではあるんだけど「この一家はこれでイイ!!」と思っていたんですよ。


・格闘技ではなくプロスポーツとはいえ、ボクシングという競技ではヒールの存在があっても良いと思う。 ヒールが強くて、むかつく程、ベビーフェイスがヒールを倒した時に記憶に刻まれるような大盛り上がりをする。 この考えは勧善懲悪のロボットアニメが好きだから・・という思考が大きく働いてます。(実際に大盛り上がりにはなったなぁ・・・^^;)

・誰が何と言おうと「自分」で有り続ける。それはとても勇気のいることだなと。

上の二つ、なかなかやろうと思って出来るものではない。その二つを成立させていたのは「小さな頃から鍛え上げた、ボクシングの強さ」が土台になってる。 ただ・・・それはとても大きなリスクがあって、その土台である「ボクシングの強さ」が崩れた時に・・・一気に説得力と存在意義が急落してしまう。

勝負の世界に生きる人間ならば、気持ちの中で汚い言葉を思い浮かべても、さきに書いたリスクを考えるから発言まではしない・・・そんな選手だっているのだろうけど・・・そこをハッキリと言い放ってきていた亀田一家ってスゲーな・・・・むかつくし嫌いなんだけど、スゲーし「それでイイ」という気持ちでいたんですよ。

ところがその強さが「発言をしただけと等価値の強さがない」ことが明るみになってしまった以上「この一家はこれでイイ」という認識は変わりました。 負けた後でヒールとしての強さを、一切表現出来なかったんだもん。 スンゲーヒールかと思っていたら、ザコ戦闘員・・・とは言わないけど、そこそこの悪役程度??って感じだったんだもん。

自分として強く有り続けるためには「自分の言動に責任を取る」ことを常に背負い続ける胆力が必要なんだよね。

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ただ、漫画やアニメの勧善懲悪ヒーローものならば、悪役は負けてしまうことは死んでしまうこと・・・・・それで終わり。残酷な思考なのは認めるが、死んでしまったことで責任を終えるというか、完結するわけなんだけど・・・・現実の世界・そして身体の安全性を確保しているプロスポーツの世界では「死をもって完結」なわけにはいかない。

そして、自分で有り続けることはいいし、「自分自身を追い込んだり、言い聞かせることで、過激な発言をする」のも判るのだけど、挑発をするからにはやっぱりそこにインテリジェンスとセンスが必要なのが判ったね・・・言葉一つをきちんと吟味することによって印象というのは本当に変化する。ゴキブリではなくて「お前は明智光秀や三日天下宜しく3ヶ月天下や」くらいだって充分衝撃的で刺激的な挑発文句だと思うんだけどね。

「負けたら切腹」も言い過ぎ。言葉そのものはもちろんだけど、特に日本語ってそれまで培ってきた文化とそして豊かな表現力は決して軽々しく使いこなせるような優しいものではない。 切腹の文化や文献をちょっと調べてみれば・・・「切腹」という言葉は本当に本当に重たい言葉。結果論になるけど「負けたらハゲになったるわい」くらいでも充分刺激的だし、実現の出来る台詞だったんだと思う。 宣言し、負けたら速攻言ったとおりにハゲにすれば「気持ちのいいヒールだなぁ~~^^;」とファンになる人物だっていたと思う。


自分は思うんだけど・・・あの試合で亀田が勝ったらどうなってたんだろう?
ファンはあまり増えないと想像する。彼らがより増長することで、「チキショ~ ムカつくけど、やっぱり強いな!」という認識の人間が増えるだけなのではないかな・・・・と。 現実のプロスポーツでヒールを演じるにも、魅力的な「挑発キーワード」があるのではないかなぁ~と自分は思うんですよ。

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お笑いコンビキングコングの西野が「切腹コールをするのは亀田選手と同じレベルになるよ。」とブログで発言をしていたのを見て、自分は「その通り!」と年下の彼に非常に感動し、尊敬し、賛同するのです。


実際に切腹する姿・・・・みんな本当に見たいの??? 自分は人が切腹して内蔵飛び出す姿なんて見たくない。
 ま・・そんなもんはテレビ中継するわけないけど、新聞で「亀田切腹自殺(もしくは自殺未遂)」なんて見出しの記事が出て、嬉しいか??? 自分は「馬鹿だな・・・」と何だか後味の悪い気持ちになると思う。



なんで多くの日本国民やマスコミが「亀田一家叩き」の感情や報道がされるかって言ったら、彼らが「負けた」からではない。「逃げた」からだと自分は分析する。
試合中でもまともな勝負から「逃げて」反則をして、謝罪すべき人や時に対しても「逃げた」。


昨日の謝罪会見に至るまで1週間も「逃げて」いたからですよ。


昨日の記者会見も「逃げ」だと自分は感じました。逃げれば逃げるほど追われるし、叩かれるし、自分の評価をドンドン落とす。

「退路を断つ意味」で強気な挑発をしたのに、自分で建てた『逃げ道をふさぐ壁』をアッサリと迂回しして逃げちゃった・・・・


試合前の亀田選手の発言は内藤選手個人に向けられたものだとは思うけど、マスコミを通じて日本国中に向けられて発信され、それを「不快」を感じる人が沢山いた・・・つまりは亀田選手が「不快に思う人達を作る発言をした」からこそ、発信した分しっかりと自分自身に跳ね返って来た・・・・因果応報・自業自得・正負の法則 

ブーイングを思いっきり浴びせかけられた段階で「ゴキブリ・切腹」発言した分の代償はあったのではないかな・・・・と自分は考えます。(発言し不愉快にさせた分、不愉快と思った多くの人から自分も罵倒され不愉快どころか憔悴するほどにダメージを受けた)

切腹」=「引退」ということで責任をとれという意見も判るんだけど・・・「お前は引退しろよ」と亀田選手に言えるのは世界中で内藤選手ただ一人だけなのではないだろうか?(その内藤選手が一連のことを許しているからね)


大人がよってたかって声に出したら駄目だし、マスコミも煽ったりしちゃ駄目だよ。。。本当にイジメですよ。
たった一人で亀田選手に面と向かって「腹を切れ」と言える人が一体何人いるのだろう? 皆が言ってるから、本人の顔を真正面にしていないから言える・・・という要素は大きいんだろうね。

 想像してみてくださいよ。1日100人でいい。ある日見知らぬ人100人から、出会い頭、すれ違い様に突然「切腹しろ!!」なんて1週間言われるだけでも・・・自分だったら精神おかしくなっちゃうよ。
幼稚園生以上ならば子供も見ているしそして判っているんだから・・・


自分だったら・・・・当人のあの異常な状況に身を置かないと実際にそうできるか胆力があるかどうかわからないけど、理想を言わせて貰えるなら・・・・

負けた後に、直ぐさま頭坊主にして、リングに再び戻り「内藤選手及び、選手権試合という伝統ある試合を汚してしまうようなファイトを行ったこと、切腹発言に代えて謝らせていただきます」と土下座する・・・・それでは「またパフォーマンスなのでは?」と言われるなら、マスコミを遮断して、坊主頭で内藤選手の控え室に謝りにいくか・・・・謝ることに逃げてはいけないよとは痛切に思う。

タイミング遅れ、後手を打ったとしても、昨日の記者会見でも土下座して「スンマセンでした」と一言発するチャンスは充分あった・・・・


反省は充分伝わったけど、自分でまいた種を自分でまだ刈り取っていないと思う。「切腹」はしていないと思う。

イジメ的な気持ちではなく、余計な御世話なんだけど彼が「これから前を向いて出直す為」にも、ちゃんと自分の声で彼は内藤選手とボクシングを冒涜したことを協会とファンに謝ったほうがいいと思うんだよね。

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一方・・・・・親父さんは反省してないと感じた。

「決まったものは仕方ない」つまりは「文句あるけど何も言わないよ」である。真摯に受け止めてないってことだよね?
「頭丸めたことで反省してるので理解して貰いたい」つまりは「謝ってないけど許して欲しい・謝らなくていいよね?」なの?
「1年間出場停止は重すぎる」つまりは自分と身内可愛さなんだよね。

うちの4歳の娘だって、自分が悪いことをしたと理解したらちゃんと謝る。

息子本人は憔悴しきっていて、イジメではないから煽るつもりはないけど、親父さんは「息子の発言を許容したことを親として内藤選手に謝罪します」と気持ちを込めて深々と謝るところが・・・・・子供達への立派な教育になるのでは無いだろうか?

息子達に厳しいようで・・・そして一方では愛情があるようなんだけど・・・・変に過保護な印象を受けた。



謝ることって格好悪いかな?間違ったことをして、悪いと思ったことを真摯に受け止め誠意をもって謝ることが出来るって、とてもカッコイイことだと自分は思います。


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ま・・・・なんだかんだで所詮は他人事ですよ。

でも、この亀田問題で自分は色々と考えさせて貰うことが出来ました。
「センスのない挑発をした→負けた→ザマー見ろと皆で騒ぎ立てる」そういう単純なことではないと思います。


自分自身の人生に対して、そして人の子を持つ親として・・・・・本当に考させてもらった。


ま・・・うちの母親はテレビに向かって「なんだ!切腹しろ!」と罵倒してましたが・・・・・^^;


追伸
ニュースで亀田陣営が内藤選手に謝罪に行ったらしいですね。これでちゃんと前に向かって進めるんだろうね。
内藤選手が人の痛みのわかる人格者でよかったね。


どうしても、書きたくなってしまった・・・・・・お終い。


追記分

長男 興毅の記者会見をちょっとだけ見てまして、思ったことを。


一言で
マスコミのいじめぢゃん

本人が「反則指示のこともスミマセンでした」と謝ったってことは、裏を返せば認めたってことで、何でそれを更に突き詰めて最後の最後までハッキリと言わせようとするのだろう???

「ここでのやりとりの一部始終の内容はカメラがちゃんととってるからな・・・・」
という恫喝ではないか・・・・・大の大人が・・・多勢に無勢で・・一人の青年に対して・・・・・それも社会人がだよ・・・・ネチネチと食い下がるリポーターに不愉快な気持ちになりました。


あんなイジメ会見で
亀田興毅がおおかた逃げずにちゃんと謝る態度は、絶対に格好悪いことではないし、謝罪後の態度によって人の評価なんて大きく変えることができる!

それにしても・・・親父さん・・・・・
もう、捨てる物は何もないんだから・・・・変なプライドだけ捨てきれなかったかぁ
最後の最後まで逃げたのは親父て・・・・

でも、メチャメチャダメージはデカかったろうけど、亀田兄弟にとってはスンゲー経験が出来たと思います。
もう・・・ある意味恐い物ないじゃん^^; あんだけマスコミに叩かれて、人の裏切りも経験したことでしょう。
今はどん底かもしれないけど、それを乗り越え、方向性を間違えなければスンゲー強い人間になれる可能性はあるのかなぁ~~と思いました。