良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

ガリアンのテーマは奥深かった

機甲界ガリアンを全話視聴しました。
 
この作品、リアルタイム放送時(1984年)にぶつ切りで見たり見なかったり・・・・そして後半を全く見ずに放送終了・・・・・つまりは「だいたいは判るんだけど、ラストが全く知らない」状態のまま今日に至る状態での視聴でした。
 
思った以上にテーマが深く、感動もしたし考えさせられました。
 
以下ネタバレ
 
主人公の敵・・・悪役のマーダルの真の目的は「感情をコントロールされ、無気力になった母星ランプレート星に戻り、戦いを見せつけることで、ランプレート人が失ってしまった、恐怖や怒りの感情を復活させ活性化させる」こと。
 
無感情は合理的な平和。怒りや悲しみが無ければ争いが産まれない。
でも、それは偽りの平和。 人から感情を奪うということは「生きる屍」。生きている意味がない。
 
 
この理論から二つの作品を思い出す。
 
ガンダム種死デュランダル議長が提唱する「ディスティニープラン」
それとフレッシュプリキュアの敵「総統メビウス」が管理する管理国家ラビリンス
ですな。
 
この二つも微妙な差こそあれ、「人間の感情を管理統制すれば、余計な争いが無くなり平和」という思想ですよ。
 
ガリアンでは・・・・・・
「管理国家」に対して決起するマーダルは「悪役」として描かれ、種死のキラ達やフレッシュプリキュア達は「善」として描かれてるんですよ。
 
とはいえマーダルと「種死プリキュア」は方法論が異なります。
 
種死プリキュアは「管理者」と戦い、勝利することで管理から解放していたのに対して、マーダルは民衆に直接攻撃を加えて、恐怖や怒りの感情を呼び覚まそうと働きかけてます。 民衆死にまくってます・・・
 
なので、マーダルの野望は破れてしまうの。
 
人間て難しいよね。
感情があって、それがコントロール出来なくなってしまう人や時があって・・・・
それが大きくなりすぎると争いがうまれてしまう・・・・
 
色々考えさせられました。
 
でもガリアンの基本は王道ストーリーです。
複雑な設定やキャラもいいんだけど、判りやすい王道はやっぱり安心して楽しめます。
 
主役メカのガリアンは凄い。
あんなにゴテゴテとゴツイデザインなのに、格好良く見えるんだよねぇ~~
最後の最後で、そんなにボロボロになっていないのに、思いっきり乗り捨てられて、その後の姿は一切うつっていない演出は斬新だった。
ファーストガンダムダグラムみたいにボロボロな姿をちょっとでも見たかったなぁ~。
 
ハリウッド映画では「リベリオン」もあったね。ガンカタは燃えるぜ!
マトリックスもそうっちゃそうかな。感情どころか生態エネルギーにされちゃってますな^^;
 
1984年にそういうテーマを盛り込んだ高橋監督はやっぱり凄いアニメ監督なのです。
余談ですが富野監督のイデオンは人のエゴ丸出しのぶつかり合いw エゴだらけなので、イデに淘汰されてしまいます。ガリアンと対象で見るのもオツかと思います。
 
最後にYoutubeガリアンのOPを。
これも名曲アニソン!!