良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

仮面ライダーオーズ&W MOVIE大戦2010 感想

 去年同時期に公開された「ディケイド&W」の手法を踏襲しています。

スーパーヒーロー戦隊でも毎年「新旧戦隊が顔合わせ」するシリーズがあるのですが、こちらは「vs」。
二つの戦隊が「一つの物語」の中で起きる事件解決に向けて活躍するのですが、序盤で一度は「ヒーロー同士の対決」をして、ラストには力を合わせて共通の敵を倒す「大団円」というパターン。


一方ライダーのほうは「vs」ではなく「&」というように基本的にはライダー同士が対決するシーンはなし。
「第一部として一方のライダーのエピソード」「第二部としてもう一方のライダーのエピソード」が展開されてそれぞれのエピソードは全く別物。一部を除き共通性を感じさせないようなつくりになっています。
そして「ラストに異なるライダーのエピソードがつながって、共同でラスボスを倒して大団円」というパターンとなっています。


ライダー大戦シリーズ(まだ2作目ですが、恐らくはシリーズ化すると予想されます)はそれぞれのライダーの異なるエピソードなので、ラストにそれがどうやって一つになっていくのか・・・・そこが非常に面白く、シナリオが良く練られているなぁ~~と感心するのです。


ネタバレを極力避けるように書いていきます。
 
☆☆☆☆☆

まず第一部は「仮面ライダーW」
・・・・・なんですが、主役は「仮面ライダースカル」と言っても過言ではないかと。。。。翔太郎とフィリップの出番はちょっと少なめ^^;
「翔&フィリ」ファンには物足りなさがあると思います。

でも「仮面ライダーW」全体の世界観を通してファンでもある人ならば、楽しめる作品だと思います。

何故スカルが誕生したのか?

仮面ライダーWがあるのは「おやっさん=鳴海荘吉=仮面ライダースカル」があってこそ。
おやっさんを尊敬し、おやっさんの教えや魂を左翔太郎が引き継いでいるからこそ、Wの活躍があるわけで・・・・そういった理由から「Wの世界、歴史を掘り下げることでトータル的に厚みを増していく」という効果が見事に表現されている作品だと思います。

「本棚」「相棒」「罪を数える」 このあたりのキーワードが非常に上手に使われている・・・・そういう細かな配慮に痺れたりもしました^^

それと「おやっさん=鳴海荘吉」が個人的には非常に格好良かったです!!
「ハードボイルド」というイメージが古臭く廃れてきているような現在で、40代の人間としては「今の若者には理解が難しい価値観(美学)だろうなぁ~」と思いつつ、ちびっこの何人かでも「おやっさん、カッコイイ!」と良い影響を受けてくれたら・・・・と思います。
ドーパントの特殊能力を食らってしまうという複線が、ラストで見事に効いております(T.T)
 
☆☆☆☆☆

第二部は現役ライダー「仮面ライダーオーズ」の物語
「欲望と無欲」という対照的な価値観の違いというのを浮き彫りにさせた作品だったと思います。

「欲望を追求すること」「欲に縛られないこと」どちらの生き方が幸せなのか・・・少し哲学的なテーマですな。
まぁ、多少主人公「映司」の魅力をクローズアップするようにに話が作られている強引さはあるんですが・・・・・^^;

オーズの物語では、何故だか「アンク」の登場が少なかったですな。アンクファンには物足りないかと。

細かいチェックしてないんだけど「タカ・ゴリラ・バッタ=タカゴリバ」のフォームが登場するのは燃え。
テレビシリーズより先に「仮面ライダーバース」が登場したのですが・・・・・う~~ん、個人的にはソソるものが少なかったかな^^;
ベルトの大木な回転ツマミをギギギギっと回転させるアクションが地味っつーか・・・・^^;

オーズの物語は全体的にちょっと説明不足だったですな。大人は理解出来るがメインの視聴者である子供達がおいてけぼりになってしまっているのでは・・と危惧します。
 
☆☆☆☆☆

そして第三部のクライマックス

全てのライダーの記憶を集めて誕生した「仮面ライダーコア」。
そこで翔太郎とフィリップと映司が出会います。(前回の映画で出会っているので互いをもう知っていました)

ラストはもう単純明快な大バトルですね。
 
 
ここでの最大のポイントは
「アンク=赤=鳥系」のコンボが登場!!! 何をモチーフにしているかはネタバレ禁止で内緒に。

そして
「全てのライダーの記憶を手に入れたとしても、それは最強ではない。戦う理由があり守るべき大切なものを守ってきたからこそ、本当の仮面ライダーだ」
というような内容のセリフに痺れ。

満を持してアクセルが変身した所でも痺れました。

CG・・・・う~~~ん、やっぱり個人的にバトルシーンはCGで表現するのではなく、高山さんや永徳さんの人間の身体能力を駆使した肉弾戦で見たかったです。

「MOVIE大戦シリーズ」まだ第2弾なので手探りな部分はあるかもしれませんが、全体的には楽しかったです。
Wの主役二人の出番が少なかったのですが、どうやら「Vシネマ」でオリジナルストーリーが展開されるらしいんで、そちらでの活躍を期待しましょう。(ってもアクセルがメインの話と、エターナル復活が主軸らしいっす)

オーズの「鳥系コンボ」は年明けにお披露目でしょうな。
 
ま、親子3人で楽しめました♪