良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

機動戦士ガンダムUC 全10巻読了

今朝読了しました。
 
我が輩は素直に感動しました。凄い面白かった。
 
作者ないし、作者を支えるスタッフが緻密に人物設定や相関関係、そして世界観やメカニック、宇宙世紀史を検証してるんでしょうね。
 
すでに紡ぎ出されている「宇宙世紀史」
その最新年代の物語ならば、書きやすさがあるかと思うのですが「逆襲のシャア」と「閃光のハサウェイ」の間で年代が設定されています。宇宙世紀史において「途中の年代での物語」なのよね。
 適当な検証では粗が出て、説得力がなくなるところを、緻密に検証しているからこそ違和感を感じず、説得力もあり、更には+αとしての驚きと新鮮味を吹き込んでいるんだなぁ~~と思いました。
 
正直「ガンダム・Z・ZZ・逆シャア」を知らないと楽しさは半分以下かなと思います。
 
 
それと以前の感想にも書きましたが「バランスが非常によい」という印象です。
 
登場人物の人数にパワーバランス。 物語の緩急。 謎の散りばめ方。 どれも読んでいて心地の良いバランスで読みやすいと感じました。 次の展開が気になりグイグイ引き込まれるように読み進めていました。
 
唯一腑に落ちなかったのはマーサ・ビーストのラストシーン・・・・・・
あれだけアクの強い悪役だったので、無惨な最期なのかな・・・と予想していたのが裏切られましたw
 
全10巻に渡る長編小説っていうのは初めて読んだのですが、あっという間のような感覚でした。
購入したSDユニコーンガンダム・・・・・・組みたい・・・・激しく今すぐ組みたい・・・・・(;´Д`)ハァハァ
 
そして、小説を読了したので今度はOVAを見たいと思います。
個人的には「小説→OVA」のルートで正解だったと思います。
 
それとは別にこの作品を知ったことで、この作品から獲た知識をフィードバックさせて、再度歴代ガンダム作品を見てみたいです。 現にZZガンダム見てますが、奥行きの深さを感じます。
 
これ、福井晴敏さんが書いたガンダム作品なんですが、福井先生・・・・・小説ターンエーガンダムも書いていて、我が輩第1巻持ってます。 でも・・・・同じ作者が書いたとは思えないほど序盤が読みにくくて・・・・挫折してるw
 
思い返せばこのガンダムUCも序盤読みづらかったもんな・・・・w
 
小説ターンエーガンダムもう一回チャレンジしてみようっと♪
 
☆☆☆☆☆☆☆☆
 
以下これよりネタバレ感想です・・・・・
 
「数人の思惟を交錯させるなら平気だろうけど、多数の人間の思惟が否応なく入り込むのなら・・・・オーバーヒートをするのでは?」と9巻の感想で書きましたが・・・・・・・その希有に対して10巻では回答を示してくれていました。 真のニュータイプ。。。。。。幸せなのか否か・・・・・これは凡人の一読者には判りませんわ^^;
 
フル・フロンタルの正体がギリギリまで予想が出来なかったw
勘の良い読者ならば序盤で気がつく人がいるのかもしれない。 ひとえに我が輩が鈍感だったんだけど、そのおかげで楽しませてもらえたよ。(ニヤリ)
ただ、面白いもので正体がわかった段階で、急に彼の持つ「重厚さ」が無くなる感覚を受けました。
 
それよりもなによりも「ラプラスの箱」ですよ。
我が輩は「おぉっ!!!そうか!!そうきたか!!」と感動したんだけど・・・・・・・「えぇ~~?(´Д`;)」」というリアクションする人もいるのだろうな・・・・確かに引っ張るだけ引っ張ってきていたからね。。。。
 
我が輩がなぜラプラスの箱の正体に感動をしたのか・・・・・それは「言葉には気持や魂が込められることで、ただの『文字の羅列』だけでは終わらないパワーを持っている」と思っている。。。。。言霊を信じているんでね。
 
最後にサラリとだけ触れますが、物語の終盤はかなりスピリチュアルな要素が含まれていましたね。
そのあたりの表現に拒否感を示す読者もいるだろうなと予想されます。
 
ま、要約すれば「宇宙世紀ガンダム好きならば、一度は読んでみな」と言わせていただきます。
逆襲のシャアのラストシーンとかの見解に、奥深さが追加されたりするから。