ヱヴァンゲリオン 新劇場版 破
先日8月20日、セントラルドグマの26階層を突破して、「ヱヴァンゲリオン 破」をしいなくんと眼鏡総帥の3人で見に行くことが出来ました。 公開から2ヶ月近くたとうとしているのに、映画館の席は8割近くうまっていました。。。。それって凄いぞ!?
しいなくんは2回目ということですが、初見の我が輩と総帥は二人で「スゲー スゲー」と呆然としておりましたw
設定が変化をしていても「テレビシリーズ(ファーストエヴァ)」のエッセンスも部分的にキチンと取り入れているので、「3号機テストパイロットがアスカ」だとか「レイが自爆をする際「代わりがいるから」と死んだ→代わりはいないんだ!と生還」というギャップの利用方法が非常に上手いんだよねぇ~~~。本当に上手い。
この「ファーストの前振り」は「ストーリー展開」に限らず、キャラ設定にも存分に生かされている。
主要キャラは皆それぞれ「基本ベース」はそのままに、微妙な感情表現、演技などでキャラが「ややウェット」な方向性に変わっている。 我が輩は「新劇場版」におけるキャラ設定の改編は有効だったと思っております。
「ファースト」では登場人物のやりとりを冷静に傍観するような見方だったような気がするのだけど、ウェット・・・つまり人間らしい感情のやりとりをするようになったことで、それぞれのキャラ、シーンごとに感情移入がし易くなったような気がするのだ。 わかりやすいのは「ありがとう」と初めて他人に伝え、尚かつそのことに気づき、驚く綾波レイ。 その後綾波は自分の意思をもって、アスカに「ありがとう」と電話で伝える・・・・だからその後の悲劇がガツンとより一層響く。
「ファースト」では登場人物のやりとりを冷静に傍観するような見方だったような気がするのだけど、ウェット・・・つまり人間らしい感情のやりとりをするようになったことで、それぞれのキャラ、シーンごとに感情移入がし易くなったような気がするのだ。 わかりやすいのは「ありがとう」と初めて他人に伝え、尚かつそのことに気づき、驚く綾波レイ。 その後綾波は自分の意思をもって、アスカに「ありがとう」と電話で伝える・・・・だからその後の悲劇がガツンとより一層響く。
レイとアスカ二人の指先に張られた「絆創膏」も凄い効果があるなぁ・・・と。
ゲンドウもシンジが「初号機に乗ります!!」と詰め寄った際、一瞬シンジの気迫に「うっ!」と押されていたでしょう。
「ファーストの前振り」があるから、そういう小さな演出が、もの凄く大きな効果を出してるんだよね。
「ファーストの前振り」があるから、そういう小さな演出が、もの凄く大きな効果を出してるんだよね。
「ファーストの前振り」で素晴らしいと思ったのが、「使徒の襲ってこない日常生活の描写」なんですよ。 映画の尺は約120分前後と決まっています。エヴァほどの作品になれば情報量が半端ないから、限られた時間で出来る限りの情報を詰め込みたいところ・・・・そんな素人の予想を裏切って「使徒のいない状況での日常生活」が数分間割かれておりました。伊吹マヤたんも普通のOLさんのように通勤してるシーンがあったりと。
その描写があったから「あぁ、戦いばかりが起こる異常な世界ではないんだ・・・・」と世界観が思いっきり広がったんですよね。 それもまた「テレビシリーズ」にて戦闘シーンなどを中心に描いていた前振りがしっかり効いているから「エヴァ=異常な世界」とインプットされているのを「数分」でも日常生活を描くことで「穏やかな日常生活は現実の我々と同じなんだ」と新鮮な発見を与えてくれるし、「破」のみで言うならば「戦闘・登場人物の葛藤」で緊張感ばかりでなく「日常生活」で気持ちを緩ませることでクライマックスの緊張感をより一層高めてもくれました。
その描写があったから「あぁ、戦いばかりが起こる異常な世界ではないんだ・・・・」と世界観が思いっきり広がったんですよね。 それもまた「テレビシリーズ」にて戦闘シーンなどを中心に描いていた前振りがしっかり効いているから「エヴァ=異常な世界」とインプットされているのを「数分」でも日常生活を描くことで「穏やかな日常生活は現実の我々と同じなんだ」と新鮮な発見を与えてくれるし、「破」のみで言うならば「戦闘・登場人物の葛藤」で緊張感ばかりでなく「日常生活」で気持ちを緩ませることでクライマックスの緊張感をより一層高めてもくれました。
その3:「序の前振り」
前作「序」では「ファーストを焼き直した」ようなリファインで、視覚的な違いはあれどストーリーの違いはなく「絵を綺麗にしただけじゃん」と肩すかしをくったファンもいるはず・・・・ところが今回の「破」はファーストと比較すると似て非なる展開・・・・・このギャップがまた衝撃を与えていると思うんです。
序章・序盤の「序」というとおり、抑えめの内容にしたのが見事なんですよね。
ただ、「序」でもクライマックスは個人的にかなり興奮をしたので、「トーンを抑えながら盛り上がり部分も見せなければならない」というバランス感覚は神業的だと思います。
前作「序」では「ファーストを焼き直した」ようなリファインで、視覚的な違いはあれどストーリーの違いはなく「絵を綺麗にしただけじゃん」と肩すかしをくったファンもいるはず・・・・ところが今回の「破」はファーストと比較すると似て非なる展開・・・・・このギャップがまた衝撃を与えていると思うんです。
序章・序盤の「序」というとおり、抑えめの内容にしたのが見事なんですよね。
ただ、「序」でもクライマックスは個人的にかなり興奮をしたので、「トーンを抑えながら盛り上がり部分も見せなければならない」というバランス感覚は神業的だと思います。
日本のアニメでこのような手法がとれるロボットアニメって「ガンダム」「エヴァンゲリオン」の2作品と言っても過言ではない・・・・更に突き詰めていけば経過時間として「エヴァンゲリオン」という作品が今現在という時代に一番マッチ・・・いや、シンクロしているんだよね。
ロボットアニメファン以外に「一般の人まで巻き込むムーブメントを起こし」、10~30代までで有る程度の人数が「その凄いブームを経験しつつ、共通の話題として話せる」ロボットアニメってエヴァだけなんですよ。
ガンダムの場合は「ファーストガンダムブーム」を体験しているのが30代~40代。 10代の若者は作品をDVDなどで見ることは出来ても、「あの頃のブームの凄さ」は体験出来ない。新訳「Zガンダム」がまさにそうかと。
ただ、今回の「新劇場版ヱヴァン」のような規模の盛り上がりではないけど、「新訳Zガンダム」における「キャラクター設定のマイナーチェンジ」手法はエヴァスタッフに影響を及ぼしていたのではないかと我が輩は推察します。
ただ、今回の「新劇場版ヱヴァン」のような規模の盛り上がりではないけど、「新訳Zガンダム」における「キャラクター設定のマイナーチェンジ」手法はエヴァスタッフに影響を及ぼしていたのではないかと我が輩は推察します。
話がそれたけど、テレビシリーズ終了後10~15年前後にて「新作・リバイバル・リニューアル」作品を展開するというのは、これ以上ないタイミングだなと思いました。
また、今回のような展開方法は「エヴァの世界観」ならではなんですよね・・・・「海が赤い→前作ラストからのループ世界」だとか「カヲルの「今度こそ君を幸せに・・」という台詞」とかね。
また、今回のような展開方法は「エヴァの世界観」ならではなんですよね・・・・「海が赤い→前作ラストからのループ世界」だとか「カヲルの「今度こそ君を幸せに・・」という台詞」とかね。
※「鍋から吹きこぼれていたのは カレー?味噌汁?」と何気ないワンシーンでも想像する楽しさ
※新キャラ「マリ」の存在・・・・違和感あるかと思ったけど、違和感なく馴染みまくっているどころか、物語で必要性があるなぁ~と感心しました。
※忘れてはイカンのが「エロ」です。アスカの裸や、ミサトさんのお尻に(;´Д`)ハァハァではあるのだけど・・・裸がなくとも、仕草の一つ一つがエロい・・・と思わせる描写がアチコチにありましたな。加持さんのエロさが全体的に2割増しほどUPしていたような気がしますw
※まさに「シンクロ」でしたね。デッカイ第8使徒を受け止めるミッションで、町中から「バンク(傾斜)滑走路?」で加速するシーンとかは「急げぇぇぇ~~」と手に汗し、クライマックスでシンジがエヴァパイロットとして復帰して綾波を助けるシーンでは「いいぞ!シンジくぅぅぅ~~ん」と気持ちが熱くなり・・・・まさにストーリーや登場人物の心理に「シンクロ」しているような気持ちにさせて頂きました。
本当に「ガーン」と衝撃でした。感動と衝撃が一緒にガーンと来たような・・・・・・
いろんな方向の「感動」があるんだけど、今回受けた感覚(衝撃)は相当久しぶり・・・・・「何を見て以来だろう?」と考えたら「劇場版伝説巨神 イデオン」以来でした。 我が輩いつも「イデオンとエヴァは似てる」と思っております。
いろんな方向の「感動」があるんだけど、今回受けた感覚(衝撃)は相当久しぶり・・・・・「何を見て以来だろう?」と考えたら「劇場版伝説巨神 イデオン」以来でした。 我が輩いつも「イデオンとエヴァは似てる」と思っております。
映画見終わり3人で居酒屋で「あぁ~だ、こうだ」とエヴァ談義もまた楽しい・・・「謎」があちこちに散りばめられているからこそ、会話も盛り上がるんだよねぇ~~