良い物は良い物なのだ

周りの人がイマイチと思っても、自分が良いと思ったモノやコトをブログしようかと思ってます。連載は不定期です。

コードギアス・反逆のルルーシュR2

我が輩としては、ちょっと「う~~ん」です。

好きな部分と好きではない部分が極端な作品でしたね。


「妹と平和な暮らしを実現するため、母を殺し、妹に心の傷を負わせた、父に対する復讐」
が主人公ルルーシュの基本原点。

そして、「父への復讐」という目標達成後は「世界の平和の未来の為に、自らが「諸悪の象徴」となり、死ぬことで平和への礎となる」と・・・・・目的は変化をするのだけど・・・・・・


「未来の平和の為に、悪役の汚名をあえてかぶる」っていうと北斗の拳の「ラオウ」が思い浮かびます。(他にはスパロボのDC・ガリアンのマーダル・ボトムズ終盤のキリコもそうかな・・・)

自らの死をもって、「自分の罪・ブリタニア皇族の起こした罪」を一手に引き受けたルルーシュ・・・・・

だが、素直に感情移入できない。何故なら

ルルーシュが「策略家」過ぎ(´Д`;)


「優しさからつく嘘」だけならば素直に感情移入出来るんだけど、物語ではちょいちょい「利己的な嘘」をつくのが、ものっ凄く引っかかる。喉に刺さる魚の小骨のように引っかかる。

代表的なのはロロへの態度。
結果的にロロは自らの命を犠牲にしてルルーシュを逃がしたから、ルルーシュはロロに対して情けを感じてるけど、それは完全なる結果論。 それまでは「俺の弟だと偽り、シャーリーまで殺した。利用価値のあるうちは使えるだけ使い、あとは殺す」・・・・・と、手八丁口八丁でロロに対して「兄弟だから」と嘘をついていた流れは事実。

それと、両親を殺したこと、両親も子供達への愛情がなんだか歪み過ぎているところも、我が輩は個人的に「ドン引き」です(-。-;)

結局・・・・・・「見捨てたからって、許すことをせずに恨みの一念で両親を殺しちゃうの?????」
あまりにも親子の絆が薄っぺらくないか????

なんだろう??? 「子供よりも野望を優先させる両親」「見捨てられたからと両親を殺す息子」・・・・あまりにも、個人の感情優先ばかりで薄っぺらな親子関係だし救いがないではないか。母マリアンヌも「母としての愛情」を見せるかと思いきやラグナレク計画優先だし・・・・

ラオウはあくまで「力」という直球勝負で正々堂々と「悪役」を演じていたのに比べたら、感情移入が出来ないんですよね。


ブリタニア皇族って・・・・・DQN杉ないか?????


ギアスに振り回された・・・・と言えばそれまでなんだけど・・・・・

・父シャルル・母マリアンヌ はギアスの力と秘密で「時を過去に戻す???」(イデの発動??w)
・兄シュナイゼルも、人を「コマ」としてしか考えられずに、システマチックな政治で民衆をコントロールしようとしてるし・・・(眉一つ変えずに嘘をつくあたり、SEEDのデュランダル議長とカブる)
・妹ナナリーだって、「兄の犯した罪の責任をを自らも引き受ける為」と言って、核兵器のような大量殺戮兵器「フレイヤ」の発射ボタンをガシガシ押しまくってるし・・・・・(流れでやむを得ぬとはいえだけど・・)

ルルーシュシュナイゼルの決戦の描き方など「あまりにも兵隊(人間)をコマとして描きすぎ」と感じました。
そのコマそれぞれ一人一人に「家族・友達」がいるんだよね・・・

まともだったのはユーフェミアとコーネリアの二人くらいか・・・・・


変に力を持ったDQNな家族の主義主張の違いで世界を巻き込む戦争を起こして・・・・・・・・という見方をしてしまうのです^^;

裏切りとか、騙し討ちとか・・・・・夕方の時間帯、子供達も見る時間帯に放送すべきものではないと思います。(深夜枠のほうが逆に雰囲気も出たのでは・・・と思う)

そして、最近のアニメの流れなんだろうけど、

「テンポが早すぎ」・・・・というか飛び杉


ルルーシュというキャラクターが「作戦参謀・政治家」という性格上、バトルシーンよりも「知略・政略ゲーム」の流れにウェイトが置かれていて、政治という要素が描かれてるんだけど「分かり易さ」を演出するのはわかるけど、ポンポン世界情勢が変化する流れはちょっと「はしょり杉」かな・・・・・

それと作中のロボットKMFのバトルシーン。
凄いんですよ。熱い。
でも、早すぎて情報処理出来ず「重さ」が実感できない。
最終回でランスロットと紅蓮の最終決戦。「機体性能が紅蓮が上のはずなのに、対等に渡り合うスザク/「生きる」というギアスを利用しているのにそれにヒケをとっていないカレン」という図式なのに・・・・動きが速すぎて軽い^^; 小説あたりだと細かな描写が入り「重厚感のあるバトル」を描けるのかな・・・・と。


好きな点としては

話のギミックが非常に巧い作品ですよね。

・スザクにかけたギアス「絶対に生きろ」というのは非常に巧いアイデア。
・スザクもフレイアの引き金を引いた贖罪として「ゼロ」の仮面を被り続ける業を背負ったあたりは巧いストーリー展開だなぁ~~と。
・味方が敵に敵が味方に・・という二転三転する人間関係も「節操がない・解りづらい」という一面はあるものの、かなりダイナミックな演出だったのではないでしょうか? その演出のおかげで確かに物語り全体ドラマティックには動いてはいたと思います。
・主な登場人物それぞれの「イデオロギー」は、しっかりと設定されていて、それも多種多様に渡っていたのは圧巻ですね。(一人一人ゆっくりと理解するには何度も見なくちゃなりませんがw)
・「軽さ」はあるものの、KMFそれ自体は格好いいですよ。

「アニメだから」ということでかなり振り幅の広いストーリー展開やらキャラクターや世界観の設定、バトルシーンなどを描いていたと思いますが、振り幅が広い故に「ダイナミックにカチっ」とハマるところもあれば、「それやり過ぎでしょ・・」と思う点も出てくるんでしょうな。挑戦的な手法のとられた作品だと思いました。



ま、我が輩としてはミレイ生徒会長の乳が見れて・・・・それで満足です(;´Д`)ハァハァ(をい!)